すでに研究者になると决めている方も、まだ迷っている方もいらっしゃると思います。理系の世界は圧倒的に男性が多い环境ですし、今后やってくるであろう女性としての転机をどうすればいいかなど仕事にもプライベートでも不安に思うことがあると思います。私も不安はあります。でも、不安は想像しているだけでまだ见ぬ事象なので、「今」、深刻に心配することはありません。
私は半导体(尝厂滨)事业部と研究所を経験してきました。事业部の顷は开発から量产まで関わっていましたので、日々の业务でいっぱいいっぱい。それまでの业务に疑问を感じる暇さえないような状态でした。そこへ仕事の転机です。研究所への异动となりました。仕事も変わりました。事业部でも研究テーマを持ってはいましたが、製品开発、不良対策が优先で、なかなか思うように进められませんでした。事业部での研究は、どうしても量产を意识したものとなりがちですが、ゆくゆくは製品に採用されるという喜びもあります。一方、研究所では研究テーマに集中できますし、より基础的で、将来的に役立つであろうことを研究できます。さらにその知见を世に知らしめることも重要な仕事であり、大きな意味で业界全体に贡献することができるという喜びがあります。
研究所の方が研究环境という意味では整っているわけですが、事业部であっても研究できる环境はあると思いますので、どういうものを求めるかは自身の考え次第だと思います。
私の场合、仕事の内容もそれまでとは変わったわけですが、(まわりのみなさんにはご苦労をおかけしていたと思いますが)新しい仕事は新鲜で、兴味をもってやることができました。専门知识はあるに越したことはありませんが、仕事をしながら学べることもたくさんありますし、知ろうする気持ちがあれば大丈夫です。最初のうちは理解できない言叶も多く、当然、発言もアイディアもだせずに焦ってしまう时间がありました。仕事を通じた会话の中で、得られることもたくさんあります。少し话がそれますが、わからないことにであったとき、上长に质问しよう???そんなとき、すぐに质问するのではなく、多少なりとも调べ、理解していること、理解できていないこと、自分はどのように考えているかなど、準备するように心がけました。(こんなこと、みなさんもうやっていますね。)疑问点が整理できます。あいまいなまま质问してしまうと、せっかく教えてもらったことがあいまいな记忆になってしまうことがあります。ポイントが绞れると记忆にも残るような気がします。
话を元に戻します。仕事の転机がやってきても、これまでの自分に経験がないからとか、初めてだから、という不安は、研究者をめざしている方なら、やればできます。大丈夫です。心配はいりません。
次に女性としての転机(结婚、出产、加齢に伴う体调不良等)です。そのときの最良の道を选択する???これに尽きると思います。私のまわりには结婚や出产を机に仕事変えたり、転职を余仪なくされたり、退职して长く家庭に入っていて最近仕事を再开したり、そういう女性がたくさんいます。でもどの人も家庭と仕事をうまく両立して、満足されています。みなさんそれまでの成果やスキルをお持ちで、あまり无理せず仕事をされています。(そういう意味では自分をアピールできる成果やスキルを持つことは大事だと思います。)今は女性に対する様々な制度もありますし、働き続けやすくなっています。こちらを优先するからあちらを諦めるのではなく、少しあとに回すだけ、と考えれば気持ちも楽になるかもしれません。仕事や职场が変わってもさきほどの仕事の転机の通り、また新しい道が开けます。もちろん、休职することなくずっと働き続けている方もいます。人それぞれなので、自分たちに合った道を探ればいいと思います。
最后に、私は能が好きなので、世阿弥の言叶を记します。
「时に用ゆるをもて花と知るべし」
物事の良しあしはその时に有用なものを良とする、という意味です。
高い志をもって研究者になろうと思っている女性たちに、心からエールを送ります!
(2011/10/11)