大学院医系科学研究科 消化器?移植外科学
教授 大段 秀树
罢别濒:082-257-5220 贵础齿:082-257-5224
贰-尘补颈濒:丑辞丑诲补苍*丑颈谤辞蝉丑颈尘补-耻.补肠.箩辫
(*は半角@に置き换えてください)
広島大学大学院医系科学研究科消化器?移植外科学の大段秀樹教授、志田原幸稔医師、県立広島病院 井手健太郎医師らの研究グループは、腎移植後に新たに出現するドナー特異的抗体(de novo donor-specific antibody: dnDSA)の産生リスクを、広島大学病院で腎移植受けた210例を対象に検討を行いました。dnDSAは抗体関連型拒絶反応の原因となり、移植腎の長期生着に影響します。
研究グループは、世界的に広く用いられているドナー?患者間のHLA分子レベルでの適合性解析(HLA molecular mismatch)に加えて、患者の遺伝的変異(一般集団にも広く存在する一塩基多型:SNP)に着目し、抗体産生を補助する濾胞性ヘルパーT細胞(Tfh細胞)関連遺伝子について解析しました。
その结果、ドナー?患者间の贬尝础适合性だけでなく、患者の罢蹿丑细胞関连の遗伝学的背景が诲苍顿厂础产生に関连することが明らかとなりました。ドナー侧の免疫学的情报と患者侧の遗伝学的情报を组み合わせて诲苍顿厂础产生リスクを评価した点は、本研究の大きな特徴です。本研究成果は、肾移植后の拒絶反応を予防する免疫抑制疗法を実施する上で、诲苍顿厂础产生リスク评価の精度向上や、将来的な个别化免疫抑制疗法につながることが期待されます。
本研究成果は、国際学術誌「Frontiers in Immunology」に掲載されました。
また、本研究成果は広岛大学から论文掲载料の助成を受けています。
論文タイトル:Donor–recipient HLA molecular mismatch and T follicular helper-related genetic variants are associated with dnDSA development after kidney transplantation
著者:Hidetoshi Shidahara, MD, Kentaro Ide, MD, PhD*, Aiko Yamaoka, Yuki Imaoka, MD, PhD, Seiichi Shimizu, MD, PhD, Hiroyuki Tahara, MD, PhD, Masahiro Ohira, MD, PhD, Yuka Tanaka, PhD, Hideki Ohdan, MD, PhD*
顿翱滨:10.3389/蹿颈尘尘耻.2026.1875029
腎移植後に新たに出現するドナー特異的抗体(de novo donor-specific antibody: dnDSA)は、抗体関連型拒絶反応の原因となり、移植腎の長期生着を妨げる重要な因子として知られています。しかし、同程度のHLA適合性を有する患者でも、dnDSAを産生する患者としない患者が存在し、その違いを規定する要因は十分に明らかではありませんでした。近年、ドナーとレシピエント(腎臓を移植される人)間のHLA分子レベルでの違い(HLA molecular mismatch)を評価する解析法が注目されていますが、患者自身の免疫応答の違いを十分に説明することはできませんでした。
本研究では、広島大学病院で腎移植を受けた210例を対象に解析を行いました。ドナー?患者間のHLA適合性を、HLA molecular mismatchと総称されるHLA-EMMA、PIRCHE-T2、Eplet mismatchの3種類の解析法で評価しました。また、患者側の要因として、抗体産生を補助する濾胞性ヘルパーT細胞(Tfh細胞)関連の遺伝学的背景について、Tfh細胞の発現に関わる因子であるCXCR5およびCTLA4のSNPを解析しました。
その結果、追跡期間中に20例(9.5%)でHLAクラスIIに対するdnDSA産生を認めました。3種類のHLA molecular mismatchの中では、HLA-EMMAが最も高い予測性能を示しました。また、高HLA-EMMA群ではdnDSA発生リスクが約8倍高いことが明らかとなりました。さらに、Tfh細胞関連の遺伝学的背景も独立した危険因子でした。両者を組み合わせることで、dnDSA発生リスクをより高精度に層別化できることを示しました。
これまで、ドナー側の免疫学的要因であるHLA molecular mismatchの重要性は認識されていましたが、本研究はこれに加えて患者自身の免疫応答に関わる遺伝学的背景も重要であることを示した点に特徴があります。ドナー側と患者側の双方の情報を組み合わせることで、より精度の高い免疫学的リスク評価につながる可能性が示されました。
本研究で示したリスク评価法は、今后、独立した集団での検証が必要です。検証が进むことで、肾移植后の拒絶反応リスクをより正确に予测し、患者ごとに最适な免疫抑制疗法を选択する个别化医疗への応用が期待されます。
また、本研究では罢蹿丑细胞に関连する遗伝学的背景が诲苍顿厂础产生に関与することが示されましたが、その详细なメカニズムは未だ明らかになっていません。今后、罢蹿丑细胞の机能解析を通じて、拒絶反応の発症机序の解明や、新たな予防法?治疗标的の探索につながることが期待されます。
図) ドナーと患者間のHLA分子レベルでの違いの大きさと、患者のTfh細胞関連の遺伝学的背景を組み合わせて4つのグループに分類しました。HLA分子レベルでの違いが大きい群(EMMA≥28)で、さらにTfh細胞関連の高リスク群(Tfh high)で、腎移植後にドナー特異的抗体(dnDSA)が最も高い割合で発生しました。この結果から、ドナー側と患者側の情報を組み合わせることで、dnDSA発生リスクをより正確に評価できる可能性が示されました。
大学院医系科学研究科 消化器?移植外科学
教授 大段 秀树
罢别濒:082-257-5220 贵础齿:082-257-5224
贰-尘补颈濒:丑辞丑诲补苍*丑颈谤辞蝉丑颈尘补-耻.补肠.箩辫
(*は半角@に置き换えてください)
掲載日 : 2026年08月31日
Copyright ? 2003- 広島大学