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No.20 広島大学学術院 助教(大学院先端物質科学研究科)水川 友里 先生

好奇心を持ち、他分野との融合を探求する

水川 先生 写真
取材日:2017年12月6日
広島大学学術院 助教
(大学院先端物质科学研究科)
水川 友里 先生

専门分野:
?応用物理学 / プラズマエレクトロニクス
?応用物理学 / 薄膜?表面界面物性
?ナノ?マイクロ科学 / ナノバイオサイエンス

経歴:
2014年03月 千叶大学大学院工学研究科人工システム科学専攻博士课程前期修了
2016年03月 広岛大学大学院先端物质科学研究科半导体集积科学専攻博士课程后期修了
2014年04月 日本学術振興会, 特別研究員DC1
2016年04月 日本学術振興会, 特別研究員PD
2017年03月 広島大学, 大学院先端物質科学研究科, 助教

 今回、大学院先端物质科学研究科半导体集积科学讲座 量子半导体工学研究室の水川友里助教にお话を伺いました。水川先生は幅広い研究分野で活跃されています。现在主轴にしている大気圧热プラズマジェット照射によるアモルファスシリコン(补-厂颈)の结晶化の研究をしつつ、过去取り组んだ医疗工学研究と将来的には结び付けられるようにも考えられています。今回のインタビューでは、水川先生に、多领域の研究内容について绍介していただきました。

现在の研究

 现在、薄膜トランジスタを作成する际に使われている大気圧热プラズマジェットという补-厂颈多结晶化のための急速热処理技术についての研究に取り组んでいます。

 トランジスタは电気の流れをせき止めたり流したりすることにより、パソコンやスマートフォン内部を流れる电流のオンオフをコントロールできるスイッチのようなものです。薄膜トランジスタは名前通り通常のトランジスタを薄型化したもので、スマートフォンや液晶ディスプレイ等の大画面化?薄型化のためには、薄膜トランジスタの性能向上が不可欠です。大気圧热プラズマジェットという技术は、薄膜トランジスタ作製技术として薄いガラス基板上に低温で堆积させた补-厂颈膜を非常に速く结晶化させることができます。そこで、结晶化のメカニズムを明らかにする必要があるため、ハイスピードカメラで结晶化の様子をリアルタイムで観察し、结晶化过程を解明する研究を行っています。

现在の研究に至るまで

 最初は半导体分野ではなく、医疗工学の分野へ进むことを希望し千叶大学に入学しました。所属研究室では,主に磁场と分光法?顕微観察を用いた生体磁気効果の研究を行っていました。また自分は学部から博士前期まで、骨芽细胞や水圏微生物に磁场ストレスを与えつつ近赤外分光测定によってそのストレス変化を捉える研究をしていました。所属研究室の指导教员が,骨芽细胞が含まれることから鱼类ウロコの磁场効果研究を开始し、鱼类ウロコの色素细胞内に存在するグアニン结晶と呼ばれる结晶が磁场に反応するという现象を偶然発见しました。このことをきっかけに、博士课程前期の后半から広岛大学での博士课程后期に至るまで、その指导教员の下でグアニン结晶の研究を行いました。グアニン结晶という结晶はとても薄くて、细长い六角形の形をした结晶です。この结晶の特徴としては、强い光反射が起こることと磁场に反応して配向现象を生じることが挙げられます。これらのことから、グアニン结晶への光入射方向と磁场方向を组み替えることによって、光反射の方向制御ができるということを见出しました。

 しかし、この期间は、葛藤の多い时期でもあり、元々専攻したかった医疗工学研究から少し远退いたことで研究のモチベーションが下がってしまうこともありました。幸い、指导教员から、半导体の惭贰惭厂技术などにも応用できるという贵重なアドバイスを顶き、自分の発想では至らなかった意见を顶いたことで大きく视野を広げることができました。

 元々専攻したかった分野からは少し离れてしまいましたが、异なる分野でも吸収できることはたくさんあり、今后の研究に反映させていくということはできるはずです。半导体分野に入ったばかりの自分には、これから吸収しないといけないことがたくさんあります。この分野で一人前になることができたら、医疗工学研究と融合させた研究を进められたら良いなと考えています。

実験装置 写真
左写真:大気圧热プラズマジェットの点火の様子/右写真:结晶化过程観察のための実験系&苍产蝉辫;
 

学生生活

 中学?高校时代は普通の学生でしたが、一つのことについて调査するのが得意で理科が好きでした。医者の伝记本に触発されたことがきっかけで、医疗分野に兴味を持ち、大学进学の际は医疗工学分野を目指しました。

 大学四年生に入ってから研究に携わるようになりました。研究が立て込み、かなり无理を重ねてしまった时期もありました。その时、「そこまで无理してはいけない」、「必ず休息を取るようにすることは大事だ」、などのことを学びました。

留学生活

 一度海外留学をしてみたいという考えは初めて国际学会参加を果たした时からありました。海外での研究に兴味があり、また现地で英语力を锻えたいためでした。
学部4年生の时に、初めて国际発表に参加しました。何百件ものポスターが并べられ、口头発表も何部屋にも分かれて行われていた国际学会に参加し、「こんな研究も海外ではある」、「もっと知りたい」と、とても刺激を受けました。それから博士号を取った后に短期で海外に行くチャンスがあり、イギリスのヨーク大学に8ヶ月留学することができました。

 海外に行ったからと言って英语力が上がるわけではなく、日常的に常に练习と意识して会话?勉强する必要がありました。その中でも、违う文化圏で人と交流でき、研究生活?日常生活を送れたことはとても贵重な経験になりました。ヨーク大学での留学期间は短かったですが、今后、海外で研究できる机会を得られることがあれば、また行きたいと考えています。

教员になってから初めてわかったこと

 やはり教员として责任を负っているということです。私たちの研究室では、特殊高圧ガスなどの危険ガスを扱っているため、しっかり予备知识を持って扱わないと大きな事故に结びつきます。事故が起きないよう定期的なメンテナンスがとても重要で、装置に関する小さな报告に対しても研究室全体で常に注意しています。

研究者としての心得

 私は研究に携わるようになった时にお世话になった先生から顶いた言叶が今でも印象に残っています。「研究者は狩人であり、いまここ逃したらいけないと思ったら、とことん突き詰めて研究すべき」という言叶です。狙い时だと思った时に、絶対に逃さずに集中して追い続けるという根性と粘り强さは、大事だと考えています。

 また自分の分野外にもアンテナを张るようにしています。过去の経験から、この分野はあまり関係がないからと意识が向かないと、研究のブレイクスルーを果たす际の発想力?突破口となる情报の引き出しが少なくなると思います。なので时间がある时は分野に囚われないように本やニュースを少し见たり、学会でも他分野のセッションも见に行くようにしています。好奇心を持って情报の网を张ることで、思わぬ発想が生まれると考えています。

研究者を目指す学生に一言

 学生のうちしかできないこと、社会人になってからではできないことがあり、その中の一つは长期旅行ですね。学生の皆さんには、积极的に海外に出かけて欲しいです。自身の度胸と积极性を高め、人间的にも大きく成长できると思います。交换留学生プログラムのような海外に行くチャンスは多く、大学侧の补助が手厚いので、ぜひ挑戦してみて欲しいです。

 あと、研究のスケジューリングや时间配分のバランスは重要だと思います。「休む时には休み、顽张るときにはしっかり顽张る」を心がけ、研究と私生活の両方を楽しんで欲しいと思います。

取材後 写真
取材を终えて

 今回取材させていただいた水川先生は、研究の原动力は「好奇心」だとおっしゃいました。取材者の私にとっては强く印象に残りました。そうしたわくわくするような瞬间が访れる日が来ることを信じながら、日々努力していくのは研究の醍醐味なのではないかと思いました。自分は博士课程后期の学生として、研究に携わる日々の中、毎日すべきことをついつい机械的にこなすだけになりがちでしたが、先生の话を伺い、これからの研究でも常に好奇心を忘れないよう、心がけていきたいと思いました。

取材担当:楊 嘉寧 (広島大学 教育学研究科 博士課程後期2年) 


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