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第58回 「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」 藤島実 (2012/05/15)

&苍产蝉辫;「贤者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」は、初代ドイツ帝国宰相ビスマルクの言叶とされています。人が成长するためには学びは不可欠です。学びは、与えられた情报を受容し自分の行动や思考に反映させることです。最初のビスマルクの言叶は、决断を迫られる际に学ぶべき対象についての経験则として1世纪以上日本で语り継がれてきました。ただ、このビスマルクの言叶は书物に书きとめられた言叶というわけではなく、もともとビスマルクが愚者は自分の経験に学ぶと言うが私は他人の経験に学ぶのを好むという趣旨の言叶を述べたものが意訳されて今に伝わる言叶になってきたということです。
 他人の経験を学ぶために、人から直接教えを乞うか本を読む以外の方法がほとんどなかった昔は、情报収集に一定の労力が払われなければなりませんでした。今では、インターネットを通じて数多くの他人の経験を口コミなどで简単に入手することができるようになっています。インターネットを活用する多くの人たちが口コミを参考にし、自分の行动に何らかの反映を加えられる现在でも、ビスマルクから派生した最初の言叶が风雪にたえ语り継がれてきたのは、この言叶が日本人に合っていたのかもしれません。
 ただ、あまりにも多くの他人の経験が简単に入手できるようになると、相反する経験则も同时に入手することが多くなります。その际な様々な意见が混在する场合に、どちらを选択するかについて自分には2つの経験则があります。ひとつは、昔から语り継がれえている意见を尊重することです。これまでに良い结果を数多く导いてきたからこそ长い年月を生き抜いてくることのできた言叶は、自らを良い结果に导く确率が高いと推测できます。もう1つは、自分と异なる文化や环境あるいは世代の人の意见に耳を倾けることです。决断に困るのは自分の経験だけでは判断つかない场合ですが、このような场合には、より多くの情报を入手し选択肢を多く持つことが比较するうえで役にたちます。自分自身がこれまで思っていた、あるいは感じていた意见と异なる意见に耳を倾けることは、过去と同じ失败を繰り返さないためには重要なことです。
 今の时代は、歴史を含む他人の経験を入手することは昔に比べてはるかに容易になってきました。そこから学ぶ、つまり自分のものとして受容するときの能力の重要度は、より多くの情报を入手する能力から、与えられる情报をうまく选别する能力へと変わってきていると感じます。

(2012/5/15)

オットー?フォン?ビスマルク(ウィキペディアより引用)


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