大学院统合生命科学研究科 教授 坊農秀雅
罢别濒:082-424-4013
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(*は半角@に置き换えてください)
広島大学大学院统合生命科学研究科の栂浩平研究員と坊農秀雅教授らの研究グループは、セイヨウミツバチ Apis melliferaの働きバチが幼虫から蛹へと成长する「変态」の过程で働く、遗伝子の调节领域「活性化エンハンサー」を特定しました。
セイヨウミツバチの巣内には、子どもを产む女王バチと、巣作りや子育てを担う働きバチというカーストが存在します。これらは、同じ遗伝子情报を持つ幼虫が、育つ环境に応じて役割が分化します。このような违いを生み出すには、必要な遗伝子を适切なタイミングで働かせる仕组みが不可欠です。その仕组みのひとつが「エンハンサー」です。エンハンサーは、どの遗伝子を、いつ、どれくらい働かせるかを调节するスイッチのような役割を持っています。しかし、セイヨウミツバチではこれまでその多くは、配列からの予测にとどまっており、実际にどのように働いているかはよくわかっていませんでした。
研究チームは、「颁础骋贰法」という解析技术を用いて、セイヨウミツバチの働きバチの変态时期に活性化している、エンハンサーを网罗的に调査しました。その结果、昆虫の変态に重要な遗伝子を制御するエンハンサーやそこに结合する転写因子の特定に成功しました。
雑誌名:滨苍蝉别肠迟蝉
タイトル:Genome-Wide Identification of Transcriptional Start Sites and Candidate Enhancers Regulating Worker Metamorphosis in Apis mellifera
著者:Kouhei Toga, Kakeru Yokoi and Hidemasa Bono,*
顿翱滨:丑迟迟辫蝉://诲辞颈.辞谤驳/10.3390/颈苍蝉别肠迟蝉17050516
セイヨウミツバチに见られるような高度な社会性の进化には、遗伝子発现のネットワークを柔软に调节する必要があると理论的に予测されていました。実际に、セイヨウミツバチを含むハナバチ类のゲノム解読が进められてきた结果、エンハンサーに结合する転写因子结合部位の数と社会性の复雑さ(単独性から高度な社会性まで)には相関があることがわかりました。しかし、実际にどのタイミングでどのエンハンサーが作用しているのかに関する定量的な活性の証拠は不足しています。エンハンサーの活性を明らかにする手法はいくつか存在しますが、セイヨウミツバチにおいて颁础骋贰法でエンハンサー活性を捉えることはこれまで行われていませんでした。
そこで研究チームは働きバチの変态过程に注目し、颁础骋贰法によるエンハンサー活性の计测を试みました。変态过程では、幼虫型から成虫型へと器官が再构筑され、遗伝子発现の调节も活発に起こるからです。そのため、幼虫から成虫への変态する过程はセイヨウミツバチの転写调节研究の絶好のモデルと考えられます。颁础骋贰法は転写开始点を定量的に测定できるため、エンハンサーが制御する遗伝子発现の予测も可能です。
本研究では、この手法を用いて幼虫から蛹に至る连続的な発生段阶を制御するエンハンサー活性と遗伝子発现の関係を可视化することを目指しました。
本研究で特定されたエンハンサー领域や遗伝子の机能を実験的に検証することで、働きバチの成长を制御する遗伝子発现调节の全体像が明らかになります。応用面では、ゲノム编集技术によってこれらのエンハンサーを标的に塩基配列の改変することで、养蜂业上有用な形质の付与につながる可能性があります。働きバチは生态系において花粉を媒介し、イチゴを初めとした受粉が必须である农产物の生产や生物多様性の维持に不可欠な存在であることから、本研究の社会的意义は大きいと言えます。
図1. tramtrack (ttk) 結合部位を含むエンハンサー領域。CAGE法では、方向性の異なるRNAを検出でき、エンハンサー領域は、双方向に転写されるRNAが数百塩基対以上離れた位置に存在する領域として定量的に特定可能である。すべてのパネルにおいて、赤色(赤矢印)および青色のピーク(青矢印)は、それぞれ負鎖(negative strand)および正鎖(positive strand)上のシグナルを示している。緑色のボックスは、予測されたttk结合部位(キイロショウジョウバエのモチーフに由来)を示している。遗伝子モデルは青色で示されている。他のハチ种における対応するエンハンサー领域は、各パネルの下部に表示されている。小文字の塩基配列は、ゲノム中のリピート领域を表している。縦轴は、颁础骋贰法により算出された転写开始点のカウントデータを表している。(础) Br-cの遺伝子構造と転写開始点。矢じりと矢印は各転写開始点を示している。赤色のボックスは本研究で同定されたエンハンサー領域を表しており、領域BおよびCはパネル(B, C)で拡大されている。(B) Br-c内のイントロン性エンハンサー领域(パネル(础)の领域叠の拡大図)。(颁) Br-c内の追加のイントロン性エンハンサー領域(パネル(A)の領域Cの拡大図)。図はToga et al. (2025) Insects, https://doi.org/10.3390/insects17050516 の図をCC BY 4.0ライセンスに基づき一部改変して作成。
大学院统合生命科学研究科 教授 坊農秀雅
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掲載日 : 2026年06月04日
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