大学病院 脳神経内科
讲师 中森 正博
Tel:082-257-5201 Fax:082-505-0490
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(*は半角@に置き换えてください)
? 予定全身麻酔手術患者3 万例超のビッグデータ(DPC(注1)、レセプト(注2)を解析しました。
? 抜管後に発症する肺炎(PEP)(注3)が人工呼吸器関連肺炎(VAP)(注4)より多い可能性が示されました。
? PEP のリスク因子として、高齢、やせ?低栄養、もともとの生活機能低下が抽出されました。
? これまで見過ごされてきたPEP を「独立した臨床概念」として提唱しました。
広島大学病院の摂食嚥下支援チームは、予定全身麻酔下手術患者を対象に、「抜管後肺炎(postextubation pneumonia: PEP)」の発症頻度とリスク因子を、診断群分類(DPC)データおよび診療報酬(レセプト)データを用いて解析しました。
その結果、31,828 例中212 例(0.67%)でPEP を発症し、これは従来重視されてきた人工呼吸器関連肺炎(VAP)よりも頻度が高いことが明らかとなりました。さらに、PEP は主に抜管後1~2 週間以内に集中して発症し、特に高齢、やせ?低栄養、もともとの生活機能低下患者でリスクが高いことが示されました。
本研究は、PEP を『嚥下障害を基盤とする独立した病態』として位置づけ、早期からの嚥下評価と多職種による介入の重要性を示した大規模データに基づく研究です。
人工呼吸器管理中に発症する肺炎(痴础笔)は広く知られていますが、抜管后に発症する肺炎については、これまで体系的に研究されていませんでした。
抜管后には、嚥下机能低下、咽头?喉头の感覚障害、呼吸と嚥下の协调障害などが生じやすく、误嚥リスクが高まります。
しかし、この病态は、术后合併症などとして扱われ、嚥下障害に注目した独立した疾患概念として扱われてこなかったのが现状です。
〇 対象:予定全身麻酔手術患者 35,535 例?最終解析:31,828 例
〇 方法:DPC、レセプトデータを抽出し、統計解析を実施。
〇 結果:
? PEP 発症率:0.67%(212 例)
? VAP 発症率:0.08%(27 例)
? PEPのリスク因子:
高齢、男性、低叠惭滨、意识障害、础顿尝(注5)不良
? PEPの発症時期:抜管後1週間以内に約80%、2週間以内に約93%
これらの结果から、笔贰笔は痴础笔等とは异なる独立した病态であり、周术期管理の盲点となってきた一方で、予防可能な肺炎であることが明らかになりました。
今后は、多施设连携によるビッグデータ解析を进めるとともに、アプリや础滨を活用して、嚥下机能のスクリーニングから评価、介入、リハビリまでを一体化した支援体制の构筑を目指します。
さらに、本研究で提唱した「抜管后肺炎(笔贰笔)」という新たな概念により、これまで见过ごされがちであった“人工呼吸器を外した后の危険な时期”に注目した医疗が可能になります。これにより、早い段阶から嚥下の机能を评価し、多职种で予防的な対応を行うことで、肺炎の発症を防ぎ、术后の回復を早めることが期待されます。
本成果は、患者さんの负担軽减や入院期间の短缩につながるだけでなく、医疗全体の质の向上にも贡献することが期待されます。
?掲載誌:Scientific Reports
?論文タイトル:Risk factors for postextubation pneumonia using diagnosis procedure combination and claims data in Japan
?著者:Junko Hirayama, Masahiro Nakamori*, Akihiro Matsumoto, Sanmei Chen, Kohei Yoshikawa, Yasushi Horimasu, Kohei Ota, Hirotsugu Miyoshi, Yoko Shimpuku, Yoko Sato
*:责任着者
?顿翱滨:10.1038/蝉41598-026-44666-3
図 抜管后肺炎(笔贰笔)の発症时期の分布
抜管后肺炎(笔贰笔)の発症时期を解析した结果、约80%が抜管后1週间以内、约93%が2週间以内に発症していることが明らかとなりました。このことは、人工呼吸器を外した后すぐの期间が最も危険な时期であることを示しており、术后早期から(术前の段阶での评価と介入が最も望ましい)の嚥下机能评価や多职种による予防的介入が重要であることを示唆しています。
(注1)診断群分類(Diagnosis Procedure Combination:DPC):日本の入院医療における診療報酬制度の一つで、診断名や治療内容に基づいて医療費を包括的に評価する仕組みです。全国的に標準化されたデータであり、大規模臨床研究に活用されています。
(注2)レセプト(诊疗报酬明细书):医疗机関が保険诊疗の内容に基づいて、医疗费を请求するために作成する明细书です。诊断名、処置、手术、投薬、検査などの详细な医疗情报が记録されており、日本では全国で统一された形式で管理されています。本研究では、このレセプトデータを活用することで、多数の患者を対象とした大规模な解析が可能となりました。
(注3)抜管後肺炎(Postextubation pneumonia: PEP):人工呼吸器を使用するために挿入した気管チューブを抜いた後に発症する肺炎です。抜管後は、嚥下(飲み込み)機能の低下や気道防御機能の障害により、食物や唾液が気管に入りやすく(誤嚥)、肺炎を引き起こすことがあります。本研究では、抜管後30日以内に新たに抗菌薬治療を要した肺炎をPEPと定義しました。
(注4)人工呼吸器関連肺炎(Ventilator-associated pneumonia: VAP):人工呼吸器を装着している間に発症する肺炎です。気管チューブや人工呼吸器回路への細菌の付着?増殖が主な原因とされ、集中治療領域で重要な院内感染症として知られています。
(注5)日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL):食事?移動?排泄?入浴など、日常生活に必要な基本的な動作能力のことです。 本研究では、ADLが低い患者ほど肺炎リスクが高いことが示されました。
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讲师 中森 正博
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掲載日 : 2026年04月13日
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