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No.11 広岛大学 大学院医歯薬保健学研究院 助教 梶原 弘平 先生

认知症の介护者に寄り添い、支える

梶原先生 写真
取材日:2016年5月16日
広岛大学
大学院医歯薬保健学研究院 助教
梶原 弘平 先生

専门分野:老年看护学

経歴:
2004年 3月  山口県立大学大学院 健康福祉学研究科 修士課程修了
2010年 4月~2013年 3月  広岛大学大学院 保健学研究科 博士課程後期 修了
2012年 4月  九州大学大学院医学研究院保健学部門 看護学分野 助教
2016年 2月  広岛大学大学院医歯薬保健学研究院 助教

 脳神経外科で活跃する看护师から、大学教员へ。より良い看护を见つけるために研究の道へ进んだ梶原先生に、先生ご自身の研究と认知症の介护?医疗の现状について伺いました。

経歴 ― 看護の現場から研究の場へ

 当初、私の母亲が看护师であったことと、これからは男性の看护师も活跃できる时代になると考えたことから、自分も看护师の道を选びました。看护师として脳神経外科などの病院で働く中で、特に脳卒中の看护に取り组みたいと思うようになりました。看护师は医师と违い、患者の方に対して直接的な治疗を行えるわけではありませんが、看护の方法を工夫することによって、予后を大幅に良くすることができます。ですから、それぞれの患者の方に合った良い看护の方法を见つけるために看护の研究をしていきたいと考えていました。しかし、临床现场の看护师の土日や昼夜の関係ない不规则な勤务时间では、私自身は集中して研究することが难しいと考えて、仕事を辞めて大学院の博士课程へ进学しました。

研究の问题意识
― なぜ認知症の介護に焦点を当てたのか

 私が认知症の介护者に注目したのは、认知症をはじめとした脳の疾患の治疗や看护、介护の场面において、家族の方の役割が非常に大きいからです。

 例えば、脳神経外科の场合、入院してこられる患者の方は意识がない状态が多いのですが、脳疾患は早急に治疗を开始しなければなりません。そのために、患者の方の代わりに家族が治疗の决定をすることが多くあります。认知症に関しても、患者の方は治疗に関することを决めたり、日常生活を送ることも一人では难しく、家族の方の协力を仰いだりする必要が现状としてあります。

 日本は世界で最も高齢化が进行している国であり、认知症の患者数も倍増しています。患者数の増加に伴い、病院の长期入院や高齢者施设に入居することも难しくなり、自宅で生活するための在宅介护が重要になってきています。现状は在宅介护全体の7割以上が家族による介护で、患者の家族が大きな负担を背负っている办补箩颈丑补谤补冲2状态です。

 一方、介护者は以前と比べ多様化しつつあります。以前は「息子の嫁」が一番担っていましたが、近年では「娘」が一番多くなっています。男性が负担する率も徐々に増え、「息子」が主に担当している场合も见られます。核家族化が进み、実际に介护する様子を见ることなく介护者となる现状に直面していることから、様々な介护者に対する支援がとても大事になると考えています。

取材風景 写真

自身の研究について ― 介護者の“肯定感”

 认知症患者の介护者の介护に関する意识についての研究、特に介护の“肯定感”に焦点を当てて取り组んでいます。

 日本では长年、「夜寝られない」、「介护のために家から出られない」といった负担感に注目し、その軽减などについて研究されてきました。一方アメリカでは1980年代より介护を通じて抱く「肯定感」―「介护をやってよかったな」とやりがいを感じる気持ちについて研究されています。介护者の方も肯定感自体は持っていますので、そこを向上させることで、负担を感じる中でも、少しでもやりがいを持って介护をしてもらえたらと思います。また、强い负担感を抱えたまま介护を続けていると、介护者の方がうつ病などのメンタルヘルスを発症することもあります。肯定感を向上させることは、そういった医疗费の削减につながるとも考えています。

研究の轨跡

 临床现场を経て研究の场に身を置いてからは、介护者の肯定感に関する意识调査やそれらが在宅介护の及ぼす影响についての研究の他、在宅介护者の支援プログラムの开発として、介护者の方へ配布するリーフレットを作成しました。

 老老介护と言われるように介护者も徐々に高齢化している现状から、リーフレットならば、空いた时间に手軽に読める、家を空けなくて済むといった理由で採用しました。リーフレットを読んでいただき、介护に対する意识が変わり、肯定感が强くなった方も実际にいるということが分かりました。今は长期介护の中で意识がどう変わっていくのか、介护者の方に追跡调査を行っているところです。

今后の研究

 在宅介护は困难な状况も多く、认认介护、老老介护など课题は数多くありますし、先にも述べた通り介护者の7割以上は家族という大変な现状があります。私はそのような问题への支援の视点として、介护している方の负担感や肯定感などの主観がとても大事だと考えています。

 介护を受けている方は介护している方に対して、特に认知症の场合は、感谢の言叶を言われる场面を経験することは少ないかもしれません。自分の顽张りが谁からも认められないという状态はとても辛いですので、他者がそれを认めることが一つのポジティブな肯定感を得えられる场面ではないかと思います。それも含めて、今后は在宅介护を行っている家族の方々に対して多様な専门职が积极的にかかわっていくアプローチの仕组み、特に介护者の意识に関してより具体的な支援方法を色々な侧面から见つけていきたいと考えています。また、併せて専门职の能力を上げていくような仕组みも作っていきたいです。

研究資料 写真

世界最高齢化率の日本で介护の研究を行うこと

 最近は他のアジアの国々は日本の后追いで高齢化が剧的に进むだろうということから、日本の介护や医疗に対して非常に兴味を持っています。世界最高の高齢化率で、他のどの国も経験していない状况というのは大変で悪い面もありますが、逆にこのような状况を体験している国は日本だけなので、その中で培った技术や情报を世界に発信していきたいと考えています。そうして、世界中の介护者の方が少しでも楽に介护を続けることができるように贡献していきたいなと思っています。

 

取材担当:谷 綺音(広岛大学 大学院総合科学研究科 総合科学専攻(地理学)博士課程前期2年) 


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