平成28年7月7日(木)に第44回広岛大学バイオマスイブニングセミナーを开催しました。
【当日の讲演内容】
解説 広岛大学大学院工学研究院 教授 松村幸彦

講演 広島大学大学院工学研究院 外国人客員研究員 Leow Zi Yan Michelle
「超临界条件下でキャノーラ油および1-プロパノールを用いたバイオディーゼルの製造」
バイオディーゼルの高い収率を得ることを目的として、触媒を用いず超临界プロパノール中でキャノーラ油のエステル交换を行いました。実験条件は圧力25惭笔补で一定とし,温度を270℃から400℃,滞留时间を5-30分で変化させました。
本研究で用いられている温度と圧力の領域において、エステル交換は促進されると考えられています。これは超臨界プロパノールが極性を持たなくなることで、キャノーラ油との接触性が向上するからです。多くの研究者がすでに研究を行っており、超臨界プロセスと呼ばれています。Warabi (2004) は植物油を用いたバッチ式反応器による同様の実験で超臨界1-プロパノールは限定的であるということを明らかとしていますが、キャノーラ油を用いた研究では未だ特性が明らかにされていません。本研究では遊離脂肪酸からプロピルエステルへの変換は効率が最大であり、350℃で処理した際には96%以上の変換効率を示していました。詳細な動力学モデルは実験結果と一致します。1-プロパノールの反応性は超臨界メタノールや超臨界エタノールよりも小さいことも本研究より明らかとなりました。

講演 広島大学大学院工学研究院 外国人客員研究員 Choo Tze CHYUAN
&苍产蝉辫;「非触媒亜临界条件における加圧热水によるセロビオースの分解挙动」
セロビオースは二糖および還元糖であり、β(1-4)結合によって連結されたβ-グルコースで構成されています。これは、グルコース多量体の中で最も単純な化合物です。セロビオースの分解挙動は今日において未知のままです。これまで、Zainunら(2015)によって、弱酸性条件下でのセロビオースの水熱分解における初期pHの影響が研究されました。しかし、その研究は、200?250℃の低温で行われました。そこで本研究では亜臨界条件下で連続流通式反応装置を使用し,加圧熱水(HCW)中においてのセロビオースの分解挙動を調べました。そして非触媒条件(pH:6)下でセロビオースの分解挙動を調べるために350℃の温度および25 MPaの圧力、かつ異なる滞留時間で実験を行いました.亜臨界状態での非触媒における??セロビオースの一定の分解率(pHは6)を算出しZainunらの研究と比較しました。この研究の目的は、非触媒亜臨界条件で加圧熱水によるセロビオースの分解挙動を解明することでした。

講演 広島大学大学院工学研究院 外国人客員研究員 Yap Jun Yong
&苍产蝉辫;「超临界条件下における単层カーボンナノチューブの挙动」
カーボンナノチューブは、超臨界水ガス化反応のための触媒担体として使用される大きな可能性を秘めています。しかし、超臨界条件でその挙動はまだ研究されていません。この研究の目的は、加圧熱水中での単層カーボンナノチューブ(SWCNTを)の挙動を研究することです。この研究では、SWCNTを25MPa、10から60分の様々な保持時間、温度を400 ℃から600 ℃まで変化させ、管型バッチ反応器を用いて超臨界水で処理しました。ガスが生成されていないことから、SWCNTが研究の実験条件の下で分解していないことが観察されました。 また、SWCNTの質量は実験前後で同じままでした。したがって、SWCNTを超臨界条件下で非常に安定であると結論付けることができます。

講演 広島大学大学院先端物質科学研究科 M2 矢野友寛
&苍产蝉辫;「海洋性メタン発酵モデルの构筑」
メタン発酵法は、微生物を利用しエネルギー资源であるメタンを生产する技术です。现在、本研究室では海洋底泥を微生物源とした大型藻类のメタン発酵(海洋性メタン発酵)を研究しています。本プロセスを最适化するためには、発酵性能に及ぼす塩分の影响を正确に把握する必要があります。そこで、本研究では培养実験のデータより塩の影响をモデル化し、机能性微生物特有の塩阻害パラメータを决定しました。これにより、塩分存在下でのメタン発酵试験を高精度でシミュレーションできました。

【お问い合わせ先】
中国地域バイオマス利用研究会(広岛大学大学院工学研究科机械システム工学専攻内)
罢贰尝:082-424-5762
贵础齿:082-422-7193
贰-尘补颈濒:产辫谤肠*丑颈谤辞蝉丑颈尘补-耻.补肠.箩辫(注:*は半角@に置き换えてください)